あんずとすももの実の母親




産まれたばかりの子猫たちを
トンビに食べさせようとしていたじぃさんの家の前の小屋にいた。




産んですぐ
子供と引き離された親猫。


あんずとすももを産んだ、実の母猫だ。



4匹産んだうち、

1匹はトンビの餌になり、
あとの1匹は人間に保護されるも、
数日で他界。





私が近づくと
距離がまだあるにも関わらず、
飛んで逃げた。



警戒心がかなり強いみたいだ。



だけど


外で生きる猫は
そのくらいの方がいい



誰しもが良い人ばかりではないから





今目の前に子猫を連れてきても、
我が子だってわからないだろうな




この親に育てられていたら、

あんずもすももも、

私と接することはない
別々の人生だったんだろう




けど


親が受け入れてくれるなら
本当の親に育てられた方がどれだけ幸せかな




親離れの早い猫でも

子猫は親猫の側が一番いいに決まってる。



母親のおいしい栄養たっぷりの母乳を飲みたいだけ飲んで

あったかい腕の中でぐっすり眠り

甘えて

毛づくろいや狩りの仕方を教えてもらう





自然の中で自然に従って
己の気の向くままのびのび過ごした方が


幸せなのかな





それとも人間と、


避妊・去勢手術されたり
家の中から出れず外の世界を知らず

けど

衣食住に困らない
危険もない
病気になっても医者にかかれる
物理的に豊かな生活の方が



いい一生だったと思ってくれるのかな





猫の気持ちがわかればいいのにな



チビたちは、
どんな一生を送りたいだろう

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